salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 霊山道

ハルリ池のカフェのあと、あまりの暑さにどこか涼しい神社で休もうかと車で山を下っていて、小沢を鋭角に横切る所で閃いてその道路上で涼をとることにした。何度もなんども通ってきた道だけど、そこでゆっくり過ごす発想はなかった。車の離合も難しい狭い山…

 西野流呼吸法とサルモサックス

今まであまり語らなかったが、実はぼくは西野流呼吸法を20年以上やっていて、2012年からは大分で西野流呼吸法 大分県塾生交友会を運営している。 http://salmo.hatenablog.com 西野流呼吸法は、気によって細胞レベルからパワーアップするというもので、お…

 サガイン台湾ツアー

初めての1人ではない演奏ツアーだった。 山崎昭典とは数年来奈良、京都、大分で即興演奏の対バンや共演を重ねてきた。 1年半大分で活動したサガインのギターが抜けて半年ほどのちの昨年11月、京丹後でかれに演奏と映画上映を企画してもらった際、なんとな…

 わからない

「わからない」 最近分かってきたのは宇宙のことはわからないということ。それは答えはない、あるいは答えに意味はなく、その答えを求める「行為」が大事ということ。 ぼくは40年以上即興演奏を中心に形のない音楽で答えを探してきた。そうして最近割と形の…

 サガイン と フルフル

オリジナル曲をシンプルに謳う「サガイン」 〜静かに深く、そして躍動する音たち〜 山内/作曲・サックス 山崎昭典/ギター 米増博俊/ベース(台湾には同行せず) この度1年半の活動を経てギタリストが変わり、ニューサガインが始動する。以前より交流のある…

 東南アジア最終章/サイゴン

3.9. フエ空港から最後の訪問地サイゴンへ。 体調はかなり良くなっていた。飛行機が高度を上げ巡航状態になった時、異変が起きた。急に肩が重くなり次に鈍痛が始まった。更に全身が火照り気分も悪化。初めての経験で、どうしたのかもどうすればいいのかも分…

 東南アジア6/フエ

宿に戻り、その敷地内に入ってきたタクシーに翌朝の空港行きを予約。約束の時間に手を振って来たタクシーに乗り込んでしばらくすると電話がかかってきて、別のタクシーに引っかかったことが分かり混乱。ボラれなかったのでよしとするが、まったく逞しいもの…

 東南アジア5/ハノイ

3.2. バンコクからベトナム、ハノイへ。この日はストレスな日。20:00の開演に対し17:40空港着予定。格安航空会社なので遅延にならないか不安だ。さしあたり前の方の席を頼んだし、飛行機はすでに待機していたし、更に離陸後最前列に自主移動したし、なるよう…

 東南アジア4/バンコク

2.27. サガインから再び父娘のタクシーで広大な原野の中のマンダレー空港へ、そこからタイのバンコク・ドンムアン空港。 頭も身体も通貨感覚も変化に追いつかない感じ。これから音楽ツアー再開、少し忙しくなる。 空港からバスでモーチット駅に着いた時点で…

 東南アジア3/サガイン

2.24. いつものタクシー父娘と再会して、初めてマンダレー宮城内に入った。旧日本軍司令部があったため、熾烈な戦闘で全て破壊されたらしい。しかし、当然父も足を運んでいた場所なのでと考えを改めてのことだった。 四角く堀と壁に囲まれた内側はとてつもな…

 東南アジア2/シャン〜マンダレー

2.19〜20. 基本音楽以外の旅はしないのだが、ここミャンマーは父の愛した地として3度目の心の旅をした。 しかし英語が困難な夜行バス関係者の難関をくぐり抜けられず、またどうすればこんなに揺れるのかという位の悪路に、服を着込んでも寒い車内で、寝不足…

 東南アジア1/ヤンゴン公演

2018.2.17. 成田から南下する機上からはアルプスを除いてパノラマが広がり、夢中で見入っていた。大小都市、富士山、四国山脈、霧島連山、遠くに九重、阿蘇。かつて旅した街町、山スキーで登った山々、渓魚を追った河川渓谷、、、と日本を出ていないことには…

 謹賀新年

明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 2月/東京、ミャンマー、タイ、ベトナム・ツアー 東京発着を利用して、久しぶりの東京公演3デイズ。 3度目のミャンマーで、ついに上映と演奏会の2デイズ開催。 5月/新サガイン・台湾…

 師走

今年も終わろうとしている。 初のベトナムを経験し、2度目のミャンマー訪問、久しぶりの初フィンランドを含むEUツアー。これまた久しぶりの関西ツアー。 水の抒情詩第3作、映画「フウア」完成と、現時点3カ国の映画祭入選。 田植祭りプロデュース、及びそ…

 EU ’17-最終章 アイルランド

10/18. ボルドーから飛行機でツアーの大詰め、アイルランドのダブリンへ。 ヨーロッパ人でさえアイルランドでの演奏は珍しく、情報も少なく、ぼくも最初は演奏するためにずいぶん難儀した。その前回も世話してくれたファーガス宅泊。かれは日本好きのミュー…

 EU ’17-9 ボルドー

10/17. ボルドーへバスで移動。でもトゥールーズバスセンターに行く列車が急にお休み。よくあることらしいが困ったもんだ。その後臨時バスでなんとかセンター到着。 無事乗った高速バスは若いお姉さんドライバーで初々しい感じ、、、と着いたはずのボルドー…

 EU ’17-8 トゥールーズ

10/14. 連日のバス移動で赤いレンガの都市、トゥールーズ到着。 でも会場のカメレオンの番地を間違えたために、いたづらに歩き回ってグッタリしてしまった。やっと見つけてから、近くの日本人のカフェで休憩して時間をつぶす。夕方、カメレオンでエディと再…

 EU ’17-7 モンペリエ

10/13. 起きた時には誰もいなくなっていたイザベルのアパートのドアを、忘れ物がないかドキドキしながら鍵かけて出発。メトロ駅を人に訊ねながら到着。そこからリヨン駅へ。リヨン駅も2つあってあわてて遠い方に移動し、その裏にバス停はあった。最後まで油…

 EU ’17-6 リヨン

10/12. リヨンに向けてブザンソンをバスで出発、の間際に事件。見送りに来てくれていたエステルが、駅のイスで足を抱えて体育座りしていただけで鉄道警察に50ユーロの罰金! 靴が椅子に乗ってた? フランスの現実を垣間見た。 今回のFlixバスの運転手はサ…

 EU ’17-5 ブザンソン

10/8. 未明にロドルフの部屋をそっと抜け出た。が、アパートの玄関扉の鍵がなかなか閉まらず焦ってしまった。むこうの鍵の開け閉めは馴れない。 トラムでブルッセル・ミディへ。そして列車TGVでフランスのブザンソンへ。 ナポリで運命的出会いをした音楽家で…

 EU ’17-4 ブルッセル

10/3. 森本氏の見送りでFlixバスに乗り、ベルリンからベルギーはブルッセルに移動。安いのはいいが食べ物持ち込み禁止、楽器持ち込みは9ユーロだと。 過去にあのライアンエアーで楽器持ち込みに1回払わされた以外は、国内外、バス列車飛行機とも請求された…

 EU ’17-3 ベルリン

9/28. 2泊したコペンハーゲンからベルリンに飛び、メトロで森本誠士氏のアパートへ。彼は小物や電気を使った繊細なミュージシャンで美術家。いつもお世話になる。 夕方彼と美術館イベントに寄って、ゾービーソに行く。過去2回演奏したカフェだが、今回はタ…

 EU ’17-2 コペンハーゲン

9/26. タンペレからバスでヘルシンキ空港へ。デンマーク・コペンハーゲンに飛ぶ。 空港にはCD ”Spanien” を2人で共演リリースしたギタリスト、マーティンがなんと車で迎えに。出世したのか、な。荷物や楽器を持ってメトロやトラムやバスで移動するのが普通な…

 EU ’17-1 フィンランド

3年ぶりのヨーロッパだった。10年を超える渡欧を通じてできた友人たちに会いたかった。今回は残念ながらスイスを断念し、初のフィンランドを加えた。 (1か月:フィンランド、デンマーク、ドイツ、ベルギー、フランス、アイルランド) 9/22. 2時間の睡…

 釜山行

9月1日。博多港を発った高速船だが、海はけっこうなうねりを見せていて3時間無事にはすまないと思ったが、その意外な安定性で難なく釜山港に着いた。誰も知る人のいない初めての土地。 レジデンス主宰のソンベクの車でさっそく街のレストランへ。10人程の…

 釜山・亀浦

父方の祖先は名古屋の武家で、例にもれず明治維新後船舶事業に手を出して没落。ために韓国の釜山に移住しそこで父、豊は生まれ育った。 母方は愛媛県松山郊外なのだが、その父は仕事の関係で一時期釜山に住んだ。ために母、佐芽(サガ)は生まれてまもなくか…

 田植え祭〜生音

前回のブログ「田植え祭」で書かなかった重要な点がある。それはPA、つまりスピーカーやマイクを使わなかったこと。 PAシステムを否定しているのではない。音を発生させる、音楽を作るのに、今や電気は重要な位置を占めており、個人的には世界各地で色んなミ…

 田植え祭

2016年12月、「森のごはんや」が野津原田の口で行っている「体験型田植え」に音楽での参加を誘われた。 メンバー探しと野津原の調査を始めた。そして田植え唄を発見し、地元歴史風俗研究家の佐藤源治から楽譜入手。主催者に「田植え祭」を提案して神事から始…

 新作映画 HuuA

山スキーで日本中の山々を独り滑ってきて、フライフィッシングで日本中の山々を釣り巡り、やがて九州山地の祝子川にフォーカスされていき、その水の写真集を添えたCD「祝子」(ほうり)に結実し、さらに祝子川をメインに水だけの映画「ホフネン」(40分)を作…

 アジア最終章・ハノイ公演

帰国前夜の3/18に上映と演奏を依頼していたハノイの主催者から返信はなく、フエ滞在中にたまたま来ていて知り合ったGiangにその事情を話して依頼、交渉を継続していた。 彼女はアーティストで、ハノイでアートスペース ”Six Space” を運営。 最終OK後の準備…