salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EU ’17-8 トゥールーズ

10/14. 連日のバス移動で赤いレンガの都市、トゥールーズ到着。
でも会場のカメレオンの番地を間違えたために、いたづらに歩き回ってグッタリしてしまった。やっと見つけてから、近くの日本人のカフェで休憩して時間をつぶす。夕方、カメレオンでエディと再会。
彼とは因縁の仲で、示し合わせた訳でもないのに2人の予定が重なってアメリ東海岸を演奏ツアーしたり、クアラルンプールでも共演同宿したり。それに南フランスのツアーを随分世話してくれた。
以前はサックス吹きだったのに身体を崩してエレクトロニクス奏者に変わり、今回はなんとギター! 彼も音楽から離れられない人だ。


アート系の協会がイベント時だけオープンするカメレオンは角地にある小さなバーで、その地下に会場がある。
さて、コンサートは2人それぞれのソロのあとにデュオとなった。そのセットでどう出るかと思っていたら、いきなりのフォルテ音で開始。相手は色々なエフェクターにアンプを装備。こちらは生音だし、基本繊細で小さい音なのを知っているのに! でもまさに感覚と即興で乗り越える機会でもある。なだめたり、ガツンとやったり、いつもと違うニュアンスのスリリングないい時間だった。かれものびのびしていたし、さすがだった。


終演後、主催者が料理してくれた地元名物の家鴨と豆を煮込んだカスレを堪能。以前にもレストランで食べたのだが、うまかったものの、その暴力的量に辟易したのだった。


その後トゥールーズ郊外の村にあるエディ宅で3泊過ごした。
何度かお世話になってはいたが、ゆっくりするのは初めてだった。なので、近くの日本の中上流域位の感じのガロンヌ川に歩いていって、ひとりソプラニーノを吹いたりした。なんと泳いでいる人達がいた! この川はボルドーまで流れ下るとまっ茶色になる。
小さな村も散歩したが、本当に小さな村で、入りたいようなカフェも見つからなかった。
エディの奥さんはアーティストで、家の内外に飾り付けた様々な小物やキャラクターや絵画のデコレーションはすさまじく、まもなく彼女の作品「家」が完成する。
彼女との会話もとても興味深いものがあって、親密に楽しく随分と話したし、料理もまた美味しかった。