salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

サロン サルモ

23年半の会社員生活。やめる考えなどみじんもなかったのに、ある日突然ひらめいて翌日辞表提出。そして音楽家生活開始。知識も機材もなにもないのに水の映画を作ろうと思い、カメラを買っていきなり撮影を始めた。そして水の叙情詩3部作はそれぞれ何カ国か…

山内二名(ふたな)

2023年12月16日土曜日5:25、姉、山内二名(ふたな)は永眠した。母が別府より松山に帰省して産まれたので二名じま(=四国。古事記より)から二名と命名。 今年5月に癌が発症して7月に手術成功。でも再び急速に肉腫は進行し、在宅〜在宅医療〜再入院〜緩和ケ…

フヅキ

先日誕生日を迎えた。2015年の誕生日に生まれた曲「フヅキ」(ふみづき、七月)だけど、またもや変な挑戦をしたのだった。とりあえずはめでたいのに、出てきたフレーズはマイナー(短調)。でもなぜかこれはポジティブなんだと強行突破しようと現場演奏した…

カテゴライズ

ぼくはなぜか自分であることにこだわってきて、即興を中心に閃いた音などを表現してきた。もはや個性を求めるのでもなく、正直であることによって繋がる音世界を求めて。当然それはカテゴライズされず、ジャンル分けもできない自分の表現を説明できずモゴモ…

謹賀新年 2023

明けまして おめでとうございます 昨年12月ソプラニーノサックスソロ作品CD「モリ」リリースを終え コントラバスサックス / TUBAX を始動します 昨年8月到着以来初めて部屋から出して、霊山ハルリ池畔にて撮影と少し演奏 春頃の演奏公開を目指します 本年も…

CD モリ

2022年2/20と2/22にソロ録音したソプラニーノサックスによるオリジナル曲集は、デンマークのJVTLANDTから直ちにCD化の快諾をもらった。作業は順調に進みいよいよ12/20リリース。12/19にはアトホールでレコ発ライブ(2023/1/14博多テトラ)。それに合わせた映…

音楽観

西洋音楽の三要素は「メロディ」「ハーモニー」「リズム」。その音は倍音などを減らして作った12音の「楽音」が前提。音楽や数学は宇宙の究明として発展してきたのだけど、多分平均率により楽音間の音程(ピッチ)を均等にして数値が割り切れないことで破綻…

脱サラ20周年

10/20の脱サラ記念日をその数日前に思い出して、しかも20周年ということに少々驚き動揺している。20年前のある日あるきっかけで思いついて翌日辞表を出した。かなり大きな出来事ではあった。松山4年、大分19年半、合計23年半もの長きサラリーマン生活を送っ…

静 寂

ぼくの音楽の基本にしている即興演奏の説明には途方に暮れてきた。なにしろ形の全くない音・音楽だから。それを語れないのは営業的に致命的だ。そこで頭を絞ったひとつの言葉が「集中」。能と狂言を引き合いに、この世界はそれら両輪で成り立つのに狂言ばか…

TUBAX 到着

運命のいたずらでオーダーしてしまったTUBAX(コントラバスサックス)到着!受注製作完成に2年。 コロナ禍はじまりの時期にこんなことをしでかした自分を褒めたものの、不安は同居し続けた。お金がなくなり15年かけた貴重な貯金だし、2年待つ間になにが起…

女性性

50年近く前、バンドもオーケストラも即興演奏も新鮮で純粋に作って挑んでいた。40年ほど前大分に移住してからのバンド「パッチワークス」や、2008年の「サルモサックスアンサンブル」などなどでは、楽譜とかルールを通して各人が感性をいっぱい出してくれる…

コントラバスサックス

20年ほど前に突然23年半のサラリーマン生活に終止符を打ち、以後渡欧を始めた。パリの楽器店でバリトンサックスの更に1オクターブ低音のコントラバスサックス(tubax/チューバックス)を試奏、、、出会ってしまったのだ。 1999年開発設計とあるから、誕生し…

ソプラニーノサックス

ソプラニーノサックス(以下sn)。アルトサックスの1オクターブ高音。 10年程前にsnでできたオリジナル曲の録音に何度か挑戦したもののうまくいかなかった。録音場所にこだわって曲が生まれた山の現地で行ったため、飛行機や車の雑音が入ったり、その他もろ…

冒険・探検の人生

ぼくはけっこう冒険・探検の人生を送ってきた。 山スキーは就職してから始め、全国の主な山々を独りで登り山頂から滑ってきた。そんな人が周囲にいるわけもなく独学だった。最初のシーズンは山スキーで歩き登り、ピッケルや雪中泊訓練、2シーズン目はスキー…

謹賀新年 2022

謹賀新年 本年もよろしくお願いいたします 流行り病が続いていますが 恐れを抱かず自分の道を歩きます みなさんも自分自身を平和に保って この一年を楽しんでいきましょう

米増博俊(サガイン)

7月2日、米増(博俊)くんが逝ってしまった。これで闘病からも自由の身になった。ぼくが松山から大分に移り住んでまもなくの1987年、パッチワークスというヘンテコなバンドで音楽活動を再開した時のレギュラーベーシストだった彼は、まだ学生だった。 卒業…

西野流呼吸法とサックス

以前にも書いたが、ぼくは西野流呼吸法を27年やっていて、この9年は大分で西野流呼吸法大分県塾生交友会を主宰している。肺呼吸でも腹式呼吸でもない足芯呼吸で、自分の身体そのものや身体のさばきを音(サックス)のために変えてきた。 気を巡らすことで細…

天の声と新世界

18年前、あれは天からの声だった。会社勤めを辞めるなど微塵も考えることなく23年半経ち、音楽もスキー登山も渓流釣りも楽しんでいた。そんなある日突然、目の前の仕事上のハードルを越えたらどうなるかという問いが初めて浮かんだのだった。出た答えは「音…

まっすぐ

最近思うこと、、、「まっすぐいきたい」通常「そうはいっても」がこれに続く。ぼくも今までの人生で何度もそう呟いてきた。 「そうはいっても」の背後にあるのは「お金」?「お金」の背後にあるのは「欲」? その背後には、、、? 人間の世界においてまっす…

年始にあたって

明けましておめでとうございます 新年から告白。実は自宅で音楽を聴くのはパソコンでCDとウェブ音楽を聴くだけで、音楽作業はヘッドフォンでしていた。それもざっと20年位のレベルで。アンプもラジカセも壊れてしまっていたから。音楽家を自称していたが詐称…

CD「Aki」/サガイン

サガインはぼくの曲を演奏するバンドなんだけど、、、曲ができる時って、、、こんな曲が欲しいとかを自分にインプットしておくと、その内フッと生まれるとか、最近は自然の中に身を置いていて、サックスが手の中にあって音を出すと曲になるみたいな感じ。と…

サガイン台湾ツアー2019

また今頃、5月のサガイン台湾ツアーのことを書きます。 サガイン(山内桂、山崎昭典/ギター、米増博俊/ベース ・大分限定)は昨年2018年に続いて2度目の台湾に行ってきた。(台北、新竹、嘉義、台中、台南、高尾、大分、福岡=12日間9公演)相変わらず…

山散歩

最近体力筋力増強のため毎日のように山散歩(登山未満)をしている。それはもっと自然に近づくことでもある。すべての答えは自分と自然の中にあるのだから、これからの人生と音楽のためにという思いで歩いている。 特にこの10年ほど運動を怠って失った筋肉を…

夜桜吹雪の宴

大分市の我が家のすぐ南に広がる本宮山、霊山、障子岳に囲まれた池の水を撮影した映画「ハルリ」(映画祭7か国入選)の縁が繋がり、当地を管理する大分県県民の森管理事務所共催で昨年秋イベントを開催したが、その第2弾「夜桜吹雪の宴」は実現した。選挙…

サルモサックス・イメージ

音には生音と電子音などあるけど、人それぞれに選択して追求したり楽しめばいい。以下は自分の個人的表現・作品についての考えで、共演や共演者についてではない。 生音(アコースティック)は怒りなどのネガティブな気が多くなければ音の粒子が細かい。20数…

 謹賀新年 2019

明けまして おめでとうございます。 まだスケジュール表はほぼ白いままですが、いくつか書くと: 3月 / ベトナムツアー 4月 / ハルリ 夜桜公演 5月 / サガインツアー 9月 / サガインツアー などですが、これから色々なことが起きてくるでしょう。楽しみにし…

 2018年覚書

【ソロ活動】 寒い冬から逃げて1月は沖縄。2-3月はタイ、ベトナム、ミャンマーのツアー。3度目の訪問で実現したヤンゴン(ミャンマー)のライブは感無量だった。 その他、東京、金沢、京都、大阪公演。 11月に台湾ツアー。6公演すべて映画も上映し、…

 ハルリとサックスとダンスの午後

家の南の急崖下を流れる七瀬川を挟んで広がる山域(霊山、障子岳、本宮山等)は豊かな自然を残し、その大部分を占めるのが大分県県民の森。そこに20数年通い続け、ある小さな池の水を撮りためて作った映画ハルリ(2014年)。6カ国の映画祭に入選したハル…

 Live at Futuro Cafe

この10月1日に自身 14枚目のCDがリリースされた。 http://www.salmosax.com/mc.html 大阪のベーシスト宮本隆氏の運営する時弦プロダクションによる「Live at Futuro Cafe」。 https://blog.goo.ne.jp/stillgoo/e/87a830a7fc2ffeb6c3a7f9cb78afa3bd なかば偶…

 感情と音

若い頃、戦争や争いとかを避けるためには理性が大事だと思った。感情の悪循環・悪連鎖に陥らないために、物事の論理的な分析理解が必要だと。 そうしてぼくの音楽表現は矛盾だけど尖ったまま感情を避けたものになっていった。ジャズやフリージャズや即興演奏…