salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

冒険・探検の人生

ぼくはけっこう冒険・探検の人生を送ってきた。

 

山スキーは就職してから始め、全国の主な山々を独りで登り山頂から滑ってきた。そんな人が周囲にいるわけもなく独学だった。最初のシーズンは山スキーで歩き登り、ピッケルや雪中泊訓練、2シーズン目はスキー場で徹底して滑りまくり、いきなり北アルプスに臨んだ。

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渓流のフライフィッシングも同じ時期に始めた。当時山岳でそれをしている人はほぼおらず試行錯誤だった。宮崎大分をメインに全国にヤマメやイワナを求め、アラスカとニュージーランドにも足を伸ばした。

 

いずれも既存の路はなく、自分でルートファインディングしあるいは路を作り崖や滝を超え、知識と経験と勘で危険を予測察知し、その結果得る渓魚や登頂と滑降は至福だった。

 

音楽は中学高校以外は概ねやってきた。大学から始めた即興演奏も自分で音を探す行為。音の中=エネルギー=魂、を視る。ルールも自分で作る。五線紙に書く作曲も即興も全部自分の音。既知の曲の演奏も自分にとって最良の音・演奏を瞬間瞬間に探す。

そしてやはり既存の路は歩まない。

 

山スキーも渓流釣りも音楽も結局自由を求めてきた。というより人間は本来自由なので、本心の欲求による正直な行為行動は創造になり、全て冒険・探検なのだと思う。

そんな当たり前のことをしているだけなのだが、自分の音楽(Salmosax)の説明をなかなか理解してもらえない。

「自分の音楽を探り作っている」と言うことばだけで通じる世界を求めている。みんなが自分の冒険・探検を楽しむ世界を。