米増博俊(サガイン)
7月2日、米増(博俊)くんが逝ってしまった。これで闘病からも自由の身になった。
ぼくが松山から大分に移り住んでまもなくの1987年、パッチワークスというヘンテコなバンドで音楽活動を再開した時のレギュラーベーシストだった彼は、まだ学生だった。
卒業後彼は大分を離れ、再び戻った彼とギターのヒューとでバンド「サガイン」を組んだのが2016年。そしてその秋だったか、練習の折に癌のことを知らされかなり衝撃を受けた。以降彼は公演や練習の参加が難しくなり、倒れそうになってベースに寄りかかりながら演奏したこともあった。が、彼は本当に演奏することが好きだったし、生きる励みにもなっていた。
ギターが山﨑昭典に変わってからサガインの活動は県外海外に広がった。かれの参加は大分限定としていたがそれもままならず、その時の体調次第という状況で続けてきた。今年5月の九州ツアーでは初日の大分と最終日の福岡に参加。初の県外が彼にとっても最後の演奏になった。余命宣告数ヶ月だったのに5年もがんばった訳だ。
彼の唯一の公的記録になったサガインCD「アキ」を聴いている。彼の冒険心あふれるベース演奏が好きだった。
合掌。