salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

サガイン台湾ツアー2019

また今頃、5月のサガイン台湾ツアーのことを書きます。

サガイン(山内桂、山崎昭典/ギター、米増博俊/ベース ・大分限定)は昨年2018年に続いて2度目の台湾に行ってきた。(台北、新竹、嘉義、台中、台南、高尾、大分、福岡=12日間9公演)
相変わらずタイトなツアーで、毎日のように移動と演奏なので観光の余地はあまりない。もちろん好きでしていることなので不満などないし楽しいばかり。ただ以前より疲れやすいかな。それよりも土地土地で出会う人との交流の方が大事だし、そのために音楽やツアーをしている。

個人的に5回目の台湾だからといってすべて順調な訳でなく、出発間際まで主催者探しや交渉は続いたし問題も多々あった。
例えば、英語でのやり取りなので5月11日を11/5と表記していたら、公演日が11月5日になっていたのが発覚したのが2週間を切った時点だった。冷や汗脂汗が出まくった。
そんなこんなで失敗苦労も半端ないのはいつも通りながら、相変わらず終わりよければ全てよしで、ありがたい出会い再会が続いた。それらは集客数やお金とは無縁の出来事である。

詳細は省くが、その中で印象的な出来事。
いろんな事情で3日間のオフ日ができ、今まで行ったことのない嘉義市に宿を予約したのだが、突然そこで演奏できないかと思い立ったのだった。全く知らない都市だったが、ネットで検索し打診しまくったところ、なんと数カ所から返信が来て、2、3日のやりとり後に演奏会が決まったのは1週間ほど前だった。

新竹市から嘉義市に列車で移動していると台中駅を過ぎた所で停車し、降ろされて駅まで歩き戻ったりして嘉義駅にやっと着いた。あとで知ったのだが人身事故が理由だった。
迎えに来てくれた主催者は気分の良い和食レストラン快趣大飯店の店主

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嘉義

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台北

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新竹

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台北





で、ライブの経験もない、とても好意的で日本好きな若夫婦だった。決して広くないその空間で、また準備の時間も少なかった公演にかれらは不安を持っていたが、なんと立ち見も出る40名が来てくれ、かれらも我々サガインの2人も驚いたのだった。お客さんたちも真から演奏を喜んでくれたのが伝わった。
翌日もかれらは車で温泉などに連れていってくれたり、感謝いっぱいだった。

もちろん他にも人々との嬉しい出来事はあり、そんなことのために生きているのだといつも思うのだ。