salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EU ’17-9 ボルドー

10/17. ボルドーへバスで移動。でもトゥールーズバスセンターに行く列車が急にお休み。よくあることらしいが困ったもんだ。その後臨時バスでなんとかセンター到着。
無事乗った高速バスは若いお姉さんドライバーで初々しい感じ、、、と着いたはずのボルドーの街をどんどん過ぎていく。ざわめく乗客を乗せたバスはやっとUターンして、最後は女子学生のスマホナビの誘導でバスセンター到着。楽しい。騒いだり文句言う人もいない。


それにしても格安長距離バスの普及は、サバイバルミュージシャンにとって頼もしくありがたい。何しろヨーロッパ内の移動は基本LCC飛行機、部分的に列車だったのだから。
それに自分自身、旅好きでよかったと常々思う。「音楽すること=旅」みたいなもんだから。飛行機も電車もバスも、わざわざそれ用におやつや弁当を準備し、食べながら窓から景色を見るのだ。他の乗客はそう楽しくもなさそうで、、。
それと最近ツアー中の身体の故障が増えてきたので、この前の釜山行からソプラニーノサックスを工夫してスーツケースに入れるようにした。今のところ問題なさそうで、身体への負担も確実に減った。ただ、歩行中の段差などのショックには十分注意しなければならない。


歩きとトラムで会場のバー Novo Local にやっと着くと主催のアメリーが待っていた。キビキビした彼女は、ユーチューブでぼくの演奏を聴いてくれ、今回のボルドーとリヨンの公演を応援してくれたのだった。嬉しいことだ。
音楽を愛する彼女は世界を旅する行動派で、ミャンマーさえその範疇に入っていた。


その彼女のアレンジで、バーの地下に轟音と静寂の4グループが交互に出演。色んな要素をミックスしたかったらしい。
ぼくのソロの時、あまりに空気清浄機の騒音が大きくてスイッチを切ってくれたため、タバコの煙が充満し酸欠状態で苦しかったが、みんな耳をそばだてて聴いてくれた。お客さんの1人はバスク地方ビアリッツでの上映と演奏を約束してくれたがどうなるか。


その夜、ドラマティックなソロ演奏をしていたパーカッションのマチアスの家に泊まった。翌朝の別れ際に10年程前にボルドーでミシェル・ドネダと演奏したことがあると話したら、なんとその主催者が彼だったので、お互い大いに驚き笑ったのだった。