salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 初アジア 2

(マレーシア・クアラルンプール 1/11-13)


3日目。バンコクドンムアン空港からマレーシアへ。
7時発フライトなので、WTFから帰って2〜3時間まどろんだだけで4時起きでタクシーをとばした。エアアジアとトラブルがあってこんな時間のフライトになってしまったのだ。ご注意!


クアラルンプール空港には Yandsen が車で迎えに来てくれた。途中、共同主催の Siew-Wai と合流。2人とも中国系で、人口比的にも中国系が一番多いそうだ。
今回のツアーをアレンジするなかで、マレーは3日間滞在になっていったのだが、結果3公演することになり、東南アジアで演奏できるだけでいい位の気持ちだったのに、本当に驚いた。
会場の Findars に着いて先着の Heddy と再会。
かれとは、フランスのトゥールーズで M・ドネダとのレコーディング(CD「白雨」)終了後にセッション。次には初アメリカツアー時、第三者のアレンジでニューヨークあたりを二人で廻るという、そんな巡り合わせの仲。その後何度か南仏のツアーを助けてもらっている。
今回も、ここFindarsで3日間寝起きを共にすることになった。もともとサックス吹きだったが、身体を壊してベースギターやエレクトロニクスを演奏するようになった。かれも初アジア。
みんなで近所のレストランへ。国籍不明風カレーを食す。うまい。お店のザワザワ感もいいな。
外に出ると、お店の兄ちゃんがぼくのバッグを持って走ってきた、、!


本日の主催者は、Goh Lee Kwang。レーベルも運営している音楽家
Heddy ソロ、ぼくのソロのあと、Goh(エレクトロニクス)、Yandsen(サックス)が加わって4人のセッション。
お客さんは多くはないものの、きちんと聴いてくれていた。きのうがきのうだったので一安心。


打ち上げに近くのディープな中華店へ。愛想のないおばちゃんたちもいい。すぐ脇をバイクも車もバスも通り過ぎて行く。こんなの、楽しい。
ちなみにこちらの車たちは、通行人がいても止まらないので要注意。




4日目。Yandsen が車で郊外の食堂に連れて行ってくれた。中華ベースのようなマレー料理? 鶏の足もちょっと食す。チリだけはご勘弁!


午後、Goh は Heddy とぼくを散歩に誘って、街のセンターまで連れていってくれた。
なかなか大都会だと得心。基本ぼくが行く所はディ−プな所が多いし、クアラルンプールも猥雑な所しか見てなかった。でも1万歩ほど歩いたので疲れた。


この日は Findars のひとつ下の階にある Lostgen で、Siew-Wai 主催による上映会。
彼女はボイス・パフォーマーでもあり、この2月には大友良英氏の「アジアン・ミーティング・フェスティバル」に参加来日する。また映画上映会も催していて、大学で映画を教えてもいるらしい。
その彼女の新シリーズ「ExScreen」の第1回にぼくの「ホフネン」を取り上げてくれたのだ。とても嬉しい。
会場には昨夜のリピーターもチラホラいて、それも嬉しかった。
短いサックスソロに引き続いてホフネン上映。暖かい拍手をいただき、質問も相次いだ。アジア初上映、成功!


打ち上げは、昨夜の隣のお店で。




5日目。この日、Heddy はオーストラリアのフェスに向かい、その後シンガポール大友良英氏のアジアン・ミーティングにも参加するらしい。かれを駅まで見送って帰ったあと、事故が起きた。
Findars からチョット扉の外に出た瞬間、ロックが引力によって落ちて掛かってしまったのだ。錠前の機械的な問題でなく、単純に物理的な出来事なだけにやっかいだった。外に放り出されてしまい、下にあるカフェに行ってワイファイをつないでメールやFBで応援を求めたが、解決に数時間かかってしまった。


夜、Yandsen によるコンサートは、かれとSiew-Wai、Goh、それに2人のダンサーの、全員によるセッションとソロ。
マレーシアではダンスはまだまだだ、と聞いたが、これから広がっていく感触を得た。
これでクアラルンプールの公演は終わった。
もちろんディープな中華店に打ち上げへ。みんな本当にいい連中だ。