salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 初アジア 1

(タイ・バンコク 1/9-10)


東南アジアは暑いのだった。小学生でも習う常夏の地。
それは当たり前ではあるけれど、実感として知らなかったなあ。1月に強行したのも、多少は涼しいだろうとの思惑もあってのこと。でも本当に四季のない国々なのだった。
なのに、福岡発バンコク行きの飛行機内は寒かった。その上、夜型の人間が朝4時に出発するということは、睡眠不足及び体調不良をきたすということ。おかげで風邪っぽくなってしまった。以降、公共交通機関内や大型店舗などは冷房が強力で、そのギャップも辛かった。


1月9日、バンコクスワンナプーム空港に着いて初日はホテルで休養。
通常ツアーでホテル泊は稀なのだけど、このツアーでは最初と最後のバンコクでホテルでゆっくりすることにした。レートの関係で安く泊まれる。
今回初のアジアツアーと銘打っているが、正確にいうと、ヨーロッパへのトランジットで数時間バンコクを歩いたことはあって、ちょっぴり懐かしい気もした。車が多い!


2日目。この日から連続5日間と、1日おいてもうひとつの計6公演が続く強行軍。でもこんなの好きだ。
これも普通ありえない贅沢だが、タクシーでスクンビットにある会場のWTFへ向かう。いつものことだけど、会場がどんな所か見当もつかないゾクゾク感、不安感、ワクワク感が入り交じる。タクシーを降りて少し歩くと、幸いすぐに見つかった。バーと言っていいだろうか。
主催者のオーナーは夕方まで来ないそうで、それまであたりをうろつく。日本人や日本人の店が多い。アンパン購入。


WTFに戻って準備していると主催の Som が入って来た。なんと女性。会うまで性別が分からないことも多い。訊くのもなんだし、、。イギリス人のかれと共同経営らしい。
ソロ演奏会にはそれなりの人たちが集まったが、その多くは外に出て騒がしかった。近くで行われていたライブイベントも同じようで、やはり南国で集中のいる音楽は難しいかと先が思いやられた。でもSomたちは、軍事国家の制約など様々な障害と闘って、アートや音楽を広げようとしていた。ギャラもきちんと支払ってくれた。
もっとゆっくりしたかったが、明朝4時起きなのでお店をあとにした。
ともあれ、記念すべきアジア初演奏だった。