salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EU ’17-7 モンペリエ

10/13. 起きた時には誰もいなくなっていたイザベルのアパートのドアを、忘れ物がないかドキドキしながら鍵かけて出発。メトロ駅を人に訊ねながら到着。そこからリヨン駅へ。リヨン駅も2つあってあわてて遠い方に移動し、その裏にバス停はあった。最後まで油断は禁物なのだ。


バスで南フランスの大学都市モンペリエへ。
ロホンが出迎えてくれ再会。彼は変な外人なのだが日本好きで、ポップを含む幅広い音楽やアートを手がけ、今年は日本のアートフェスティバルに呼ばれてもいる。彼といるとその自然な行動に度々触発される。
かれのアパートに着くやお茶漬けや梅干しが出るし、普通考えられない組み合わせの料理や食材など、発想に驚かされる。そう、かれらにとっては全て和食以前に食材だし、なにより人生を楽しんでいるのだ。


海外には、ここって一体ナニ?みたいな場所がよくある。Prix Libre という会場もそんな所で、大きなビルに多くのホームレスを含む人々が無料で寝起きし、あちこちでイベントが行なわれている。こんな場所はこっちでは普通らしく、不思議がるぼくのことを不思議がられる。日本にもあるのかしら。
そこの暗い広い一室でソロ演奏開始。終わるや、いつのまにか集まった多くの観客の拍手が続いた。
一旦演奏会は終わったのだけど、突如ロホンが演奏を始めたので加わってデュオ。ガラクタを使った彼のチープな音は、でもサックスと素敵な調和を見せて静かな深い世界が現れた。


その後彼の仲間数人と夜の街を歩いて彼の友人宅へ。前回は彼と地中海の砂浜を歩いただけで街を見なかったのだが、なかなかに古い歴史を持つ素敵な都市に感心したのだった。