salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EUツアー(ベルリン)1

(6/16-18)


特に演奏会後の就寝はどうしても遅くなる。早朝出発というのに2時半になってしまった。5時半にデジタルのアラームで起き出し、そっとマーティンのアパートを出る。
早めに出発しても列車の乗り換えなどに緊張が絶えない。やっと数々の難関を突破して、コペンハーゲンからベルリンテーゲル空港へ。
いよいよ最後の訪問地、ベルリン。この時点でツアーも残すところ5日間、2回の演奏になる。


パリで芸術活動が難しくなった事は書いた。そして次にアーティストが集結しているのがベルリンで、日本人のミュージシャンも含めて相当数が住んでいる。一番の理由は物価が安いこと。でもそれは演奏の収入も安いことを意味していて、だからかれらは地元での演奏に力を入れていない。
そんなこともあってぼくもこのところベルリンを遠ざけていた。でも数年前にベルリンのミニコンサートで共演した森本誠士さんが、その後縁が切れることもなく、今回声を掛けてくれたことから久しぶりにベルリン行きを決意した。
結局5日の内最後の2日間にコンサートを企画してくれた。ありがたい。
そのかれが空港に迎えに来てくれ、お茶をした後、最初の3日間泊まるアナスのアパートに移動。またお茶をして、3人でターキッシュ料理を食べに行った。安いしうまい。


アナスと2人でアパートに戻りまたお茶。
アナスはデンマーク人のミュージシャンで、2011年のデンマークでのサルモサックス・アンサンブル2回公演のメンバーだったし、同年"シックスギター"のメンバーとして及びかれのソロ企画"フリスク・フルーグト"で来日時に、大分、福岡、山口、神戸、京都を2人で旅した仲なのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=HPpAYgbObsQ
大きな体でお茶目なかれもベルリン在住組だ。


かれが音楽作業をしている間に近くのターキッシュのパン屋に行く。パンらしいパンがなく、しょうがなしに指差しで3コ購入するも、おばちゃん英語がダメ。横にいた女の子が楽しそうに支払いを助けてくれた。でもパサパサの塊のような表現のしようのないパンなのかどうかもわからないしろものが夕食とは情けなや。日曜はほとんどの店がしまっているからしようがない。
アナスがアパートを出て行くと言う。なにかと思えば、夜間は友達の所に泊まりぼくの為に部屋を明け渡してくれるというのだ。
日中は近所を散策して過ごし、最後の晩は一緒にベルリンの伝統的な食べ物を食べに行った。


そんなこんなでベルリンの暑い3日が過ぎていった。明日は演奏会。