salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EU ’17-4 ブルッセル

10/3. 森本氏の見送りでFlixバスに乗り、ベルリンからベルギーはブルッセルに移動。安いのはいいが食べ物持ち込み禁止、楽器持ち込みは9ユーロだと。 過去にあのライアンエアーで楽器持ち込みに1回払わされた以外は、国内外、バス列車飛行機とも請求されたことはなかった。
ヨーロッパで初めての長距離高速バスは11時間後、夜のブルッセルに着いた。


ぼくの音楽を評価してくれるギター・ボーカルのロドルフ・コスターと再会。
かれはいつもぼくの企画をしてくれるのだが、一方で3度来日来県(大分)している。初めて大分に来ている間にドミューン出演が決まってバタバタ上京した。でも前回も1本列車を逃したし、性格なのだろう。ドミューン出演などで日本でも知られてきた。
彼はいわゆる即興演奏家ではなくむしろロックミュージシャンなのに、ぼくのような音楽を理解し応援してくれる、そんな懐の深さがヨーロッパにはある。
彼のアパートに落ち着いて、ぶらぶらしたり彼のDJに付き合ったりして3日過ごした。


10/6. ロドルフの勤める素敵なギャラリー・PsycArt でソロ演奏。
ヨーロッパの建物は石造りなのと天井が高いため音が響く。ここも例外でなくとても心地良い。
現代アートの展示作品群に囲まれて、ソプラニーノで小品を数曲演奏のあとアルトで即興演奏。鼓膜と脳を揺さぶる曲を交えて、聴衆の心も揺さぶる。観客は長い拍手で応えてくれた。
アンコールに父に捧げたキホウを演奏。
久しぶりに会った、以前企画をしてくれたミキリはこの時、親のことを思い出していたという。やはりそういう曲なのだ。


終演後、彼らとトルコレストラン、そして更にバーへ。
ぼくの英語は未熟で困るのだけど、音楽で通じ合える友人が世界の各地にこうしている。幸せだ。
ロドルフとの5日間は音楽の話や情報、あるいはアーティストや業界人とのミーティングなど、大分ではほぼありえない音楽タイムだった。