salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EU ’17-3 ベルリン

9/28. 2泊したコペンハーゲンからベルリンに飛び、メトロで森本誠士氏のアパートへ。彼は小物や電気を使った繊細なミュージシャンで美術家。いつもお世話になる。
夕方彼と美術館イベントに寄って、ゾービーソに行く。過去2回演奏したカフェだが、今回はタイミングが合わなかった。その夜演奏していたのはオードリー・チェンで、以前共演して以来約10年振りの再会。チェロではなくボイスのみのトリオ演奏だった。
ベルリンには多くのアーティストがいて毎日のように多くのコンサートが行われている。


9/29. 森本氏と会場の Neu West Berlin に夕方到着。なんか薄暗い。なにやら昨夜から電気がきてないとか。その内大型発電機を外に運び出しエンジンスタート。でも電気がつかない。しばらくして点灯。大きなエンジン音を消すため毛布やらなにやらをかぶせる作業。まあ静かになったと思ったらエンジンがストップ。開演の8時になるも見通しつかず。電気がないと音を出せない森本氏は演奏をほぼ断念。サックスソロだけ? 1部ソロで2部デュオの予定なのだが、ソロ演奏中に電気が点く可能性を考えながら?
8時半過ぎになんと電気復旧。やれやれ、ソロ演奏を始めることに、、。でも広い室内ではバタバタしている人も携帯電話している人も。ただでさえ心が不安定な時間を過ごしてきた上に!
で、空間をリセットし集中する曲「Hi, 」から始めた。効果は抜群で以降演奏会は順調に進んだ。2部、森本氏との相性はもちろんよい。楽しい!


9/30. 森本氏とうろうろして、夕方から知人日本人の「電気神楽」鑑賞。ダンスと映像のシアター。なかなかに作り込んだ作品を楽しんだ。
その後ベルリン在住の千野秀一さん(ピアノ)のライブへ。ダブルヘッダーが楽しめるなんて、ベルリンだ、、。ビオラとベースとのトリオ演奏なのだが、お店は騒がしく、子供達が暴れまわっている。千野さんでさえ、と考えてしまう。


10/1. 森本氏とKule(クーレ)へ。アウスランドと並んで即興演奏などのシーンで重要な拠点。メキシコ地震のチャリティライブで、多くのミュージシャンが集まりお客さんもギッシリ。息苦しい程だった。ここでまたオードリーが出演していたが、クラシックを美しく歌っていた。さすがだった。


10/2. ベルリン最終日。三重のダンサー中沢レイさんとランチ。国内では中々会えないのに、面白いものだ。
そのあと先日千野さんとビオラで共演していたMarieとセッション。
夜は森本氏と奥さんが家でお別れにご馳走してくれた。
今回は演奏は1回のみだったけど、充実したベルリン滞在だった。