salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EU ’17-5 ブザンソン

10/8. 未明にロドルフの部屋をそっと抜け出た。が、アパートの玄関扉の鍵がなかなか閉まらず焦ってしまった。むこうの鍵の開け閉めは馴れない。
トラムでブルッセル・ミディへ。そして列車TGVでフランスのブザンソンへ。


ナポリで運命的出会いをした音楽家で美術家のセバスチャンは、色んなことを共有できる友人だ。6年程前ぼくのために彼のアトリエを掃除して!「エトワール」と名付けてコンサートを開いてくれたが、それはいまや誰しもが知る程の場所とシリーズになった。実に多くのミュージシャンが出演しており、思わず心配してしまう程だ。この小さな地方都市で。


この日ベルリンの森本氏と再び合流してのコンサート。この日のためだけにお金をかけてはるばるやって来るなんて、よほどの思いと音楽への真摯な気持ちがないとできることではない。
駅で三者相まみえ紹介を終えてバスで市街地に。れれれ、彼の家は街を囲むように流れる川の外側だったのに、街中に変わっていた。バス停の真ん前。しかも前より広く、とても居心地がいい。
家に着いてエステルを交えて4人ゆっくりくつろぎ、夜のコンサートにバスで向かった。以前は駅から家も、アトリエに行くのも徒歩だったのでありがたい。


プログラムは、1. 森本ソロ、2. デュオ、3. ぼくのソロ、4. セバスチャンのチェロを加えたトリオ。
セバスチャンは電気を使用した奏法から、アコースティックに切り替えたと言っていた。
静かな集中した音と時間、、、素晴らしい夜だった。


ライブの翌日森本氏はベルリンに帰り、今回もブザンソンでセバスチャン、エステルのもてなしで4泊ゆったり過ごした。
でも旅に疲れた身体に ”チーズに浸ったパスタ” は強烈だった。おかげで少し体調を崩し、軽い食事を頼んだら野菜ピザ!みたいな。美味いだけに困りものだ。
こんな、でも豊かな彼らとの滞在を楽しんだ。