salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EU ’17-6 リヨン

10/12. リヨンに向けてブザンソンをバスで出発、の間際に事件。見送りに来てくれていたエステルが、駅のイスで足を抱えて体育座りしていただけで鉄道警察に50ユーロの罰金! 靴が椅子に乗ってた? フランスの現実を垣間見た。


今回のFlixバスの運転手はサックスの持ち込みをあっさり認めてくれて無料。ウェブチケット予約前に電話で格納室を確認までしなければならない、こんなシステムはナンセンスだしせこい。やめて欲しい。


リヨンは何度か来ているが、人の多さに改めて都会だと知った。それにここまで下ると暖かくてほっとする。実はここまで、寒がりのぼくは震え続けていたのだった。9月や10月って、九州ではまだまだ日差しが強いのに。
あとで知ったが、ぼくのツアー中に日本は雨続きだったらしい。


迎えに来てくれた主催のイザベルはとても優しかった。英語の不得手者同士だけど、一生懸命な気持ちで通じ合える。
彼女はリヨンで演奏場所が見つからず困っているのを助けてくれたのだ。なにしろ日本を発つ時点でまだ決まってなかった。本当に音楽好きで、ライブ主催だけでなく、翌日はスイスにコンサートを聴きに行くと言っていた。


トラムで着いた会場のアトリエ・Canulars は木造のバー風で、彼女の手作り料理を堪能する。木造といっても石造りが基本だから響きがよく気持ちがいい。
急なコンサートの上、サックス一人だけなのに集まってくれたお客さんたちと彼女に感謝を込めて、今までツアーで演ってない曲も含めてたっぷり1時間以上、ぼくの音をプレゼントした。暖かい拍手は鳴り止まなかった。