salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 東南アジア2/シャン〜マンダレー

salmosax2018-04-05

2.19〜20. 基本音楽以外の旅はしないのだが、ここミャンマーは父の愛した地として3度目の心の旅をした。
しかし英語が困難な夜行バス関係者の難関をくぐり抜けられず、またどうすればこんなに揺れるのかという位の悪路に、服を着込んでも寒い車内で、寝不足状態で半ば不本意ミャンマー・シャン高原、朝のタウンジーはエダヤに降ろされた。父から随分聞かされていたシャン高原の地についに立ったのだ。
ホテルに辿り着くと待ち人がいた。同室の台湾人と食堂にいた日本人を誘い、3人のチームでカックー遺跡などを巡る1日になったのだ。かれらとは妙な関係を保ちながら深い話も交わらせ、夜には少し即興演奏を聴かせたりして楽しんだ。


翌朝、親切なホテルオーナーと色々話していて気付いて驚いた。シャンに着いた2/20は父の命日だったことを失念していた。
それからさほど遠くないインレー湖のニャウンシェに移動。2泊して市場、ナイトマーケット、カフェ、シャン料理を楽しんだ。
ボートで湖を観光したが、父に聞いていた脚で魯を漕ぐ漁師は半ば見世物だし、首長族の女性たちをツーリストたちが激写するのも違和感を覚えたし、立ち寄る所は土産店だし。そして大量のツーリストを運ぶボートが爆音をあげて行き交う。他者や自分に対するリスペクトの念がこうもなくなったのか、と思う。
自分の行きたい所と観光地が重なるのは仕方ないもののやるせなくなる。70数年前、ここをたびたび訪れていた父の見た風景と時間を味わいたかった。


2.23. シャン高原から深い山並を、定員一杯のエアコンさえろくに効かないワゴン車はマンダレーに向かって駆け下りる。一応舗装路だがそれはもう上に下に右に左に揺れ続け、ついに音をあげた女の子も無視してドライバーは疾走。赤い岩肌土くれが不安感を煽る。「ビルマの竪琴」冒頭はいきなり「土は赤い」から始まる。
随分下って谷川が現れ清流となった。ミャンマーでこんな光景に出合い実に驚いた。日本人には分かりづらいだろうが、海外で清流を見ることは難しい。
軍の検問を2回抜けて、4時間後平地になってやっと休憩。ミャンマーカレーセットしかない食堂で、チキンかマトンを選択することはできた、、。
そこから更に3時間平原をかっ飛びホテル着。尻が痛い。
夕食にはいつもの?チャイナタウンの三叉路のレストランへ。結構疲れた上に歩き回ってしまったが、人心地ついた。