salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 EUツアー2014 その2

(パリ)
10月1日、ブザンソン滞在を終えてパリへ。チョット風邪っぽい、のカナ。
このところパリは敬遠しているのだけど、地理的交通的にパリを外せないしで、久しぶりにピアノの後藤理子さんにコンタクトすると、時間にあまり余裕がないのに関わらず快諾。彼女のアレンジでベースのフレッドとLe Kibeleにて。
ヨーロッパによくある地下のトンネルみたいな雰囲気の会場で、こんなのをケイブというみたい。
ソロのあとトランペットの沖至氏をゲストにカルテット演奏でパリの夜は終わった。理子さんとの演奏はスムーズで溶け合っていたように感じた。
明日はブルッセルだが、やっと迎えの確認メールが来て安心して就寝。



(ブルッセル)
10月2日、1日だけのパリ滞在に後ろ髪をひかれつつ列車でベルギーへ。
ブルッセル駅でロドルフが待っていた。彼は今回2つオーガナイズしてくれたのだが、昨年東京のドミューンにも参加したロック系のミュージシャン。彼のように、こちらではジャンルに関係なく評価してくれるのが嬉しい。
彼のバンドリハーサルに参加したりして、夜、天井に恐竜の骨のような巨大なオブジェがぶらさがった Potemkine Bar でワンマンショー。
すぐ後ろのガラス越しにたむろする連中が騒がしく、去年のブルッセル公演を思いだす。そのためとは言いたくないが、即興のパートで集中できずひどい演奏だと思ったのに、聴衆の反応と拍手は素晴らしく、アンコールをすべきか考えたが、タイミングが分からないのと疲れでやめた。


翌日は楽器博物館へ。以前閉館間際に無料で入ったことがあるがゆっくり見られなかったし、今回はサックスの特集をしていてとりわけ素晴らしかった。
ロドルフと合流して Yeti へ。レストランとバーみたいなお店で、隣接する公園が会場で、今夜もワンマンショー。
お客はヤンママたちやミュージシャンやダンサーたちが入り交じっている。
夕暮れ時に開始。街の音と虫の声と風と月とが混ざり合い、そこにソプラニーノサックスの音が突き抜けていく。暗闇の中終演。なかなか感動的だった。
時間を置いて店のビルの階段踊り場でアルトサックス演奏。そこは響きのある場なので、鼓膜を振るわす音と溶け込み包んで身体を振るわす音で、肉体も脳も精神も揺さぶる即興演奏で締めくくった。



アムステルダム
10月4日、ブルッセル3日目はチョット混乱。4週間のツアーで唯一日程が曖昧な日で、もう1日別の友人宅に泊まってもよかったけど、気がついたらオランダ、アムステルダムへの車上の人になっていた。オマケに1日感違いしてたし。
今回は残念ながらアムスでの演奏会はなく、アムスの日本人K宅に3泊休養することに。Kは今は子育てが大変そうだけど、フォルテピアノの名手で活躍している。ずっとぼくの音楽の理解者で、色々と助けられてきた。
これから更に予想される寒さに怯え、近くの古着屋でジャンパー購入。えらく重いが良しとする。