salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 ホウリの周辺

アルバム「祝子(ほうり)」は宮崎県の山奥にある地、祝子に捧げたもので、そこには祝子川が流れる。


「祝」は古代において「ホウリ」「ホオリ」「ホヲリ」などと発音され、「ハフル」も近いことばのようだ。
現在の日本語は50音から成るが、かつては倍近い音があったらしい。多分文字言葉によって貴重な音は言霊や音霊とともに消滅していったのだろう。
「祝」には神官の意味もある。「祝子」は「ホウリコ」と読み、祭に参加する人々を指し、氏子に近い意味だろうか。その「コ」が抜け落ちて「ホウリ」になったのかもしれない。
また山幸彦の別名をホウリノミコトといい、それに由来する地名という説もある。


全国的にも「祝」を「ホウリ」と読む地名や神社が散在する。
大分に近い山口県上関に「祝島(イワイジマ)」があり、四年毎に行われる神舞という行事がある。島の名前の起源はこの島に神職の祝(ホウリ)を置いたことにあるようだ。
その祝島の目の前の上関に予定されている原発建設について、中国電力の意志は今なお変わらないようだ。九州電力玄海原発の再稼働も推進する方向のようだ。推進派の巻き返しは事故直後から始まっているが、更に強まっていくだろう。
その善悪はともかく、原発推進の音(ひびき)に夢を持てる人は多くないのではないか。夢は人間が生きる上で大切なものだ。もっと夢想家が増えて欲しい。



ところでしこしこ続けている映画製作。
主に祝子で水をテーマに撮影を続けているのだが、、、女性のモデルが欲しくなってきた。
内容については、演奏と同様に撮れた映像の意味を読み解く作業があることと、それによってストーリーが見えてくることが改めてわかってきた。
最初からシナリオがあって進めるタイプではないしできない。おぼろに全体像が見えてきた気がするが、まだ言えない。できても言えないかもしれない。ことばに置き換えられるものではなく、観て聴いて感じるものになりそうだから。


、、、でモデルだが、ここ大分では人脈も金脈もない、、誰かいないか、、、