salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 アサミオンガク、成功!

昨夜終りました、別府フェスの「ベップオンガク/アサミライブ」。


自分的には即興ソロは標準の出来かなと思いましたが、それに色々な条件が加わってかなり好評だったようです。


実は前夜のライブで、その大音量のためパトカーが出動し、続行さえ危ぶまれる状況だったのです。
そのため大友さんや主催者との協議で、急遽完全にPAを使わないことにしました。時間も少し短縮。
ぼくのマイクなしでやってきた小音を多用する演奏を屋外で演奏することと、マイクを使ったリハは当日の限られた時間のみという不安を抱えたままだったのですが、そのような事情から生音で演奏することになり、主催者側は徹底した静寂な環境作りをすることになったことで不安は解決し、すべてがプラスにはたらくことになったのでした。
夕暮れから闇に移る光、風、鳥の声、、、足元近くまで車座状に集まった200人近い聴衆とみごとな集中。
そしてサックスの音の向かう正面は、ぼくの生まれた地の朝見神社本殿。
友禅作家、高橋裕博氏がぼくのために作ってくれた「寒山拾得」という着物を羽織り、「チクシ」、「hi,」、「即興」を、30分演奏しました。


続いてサルモサックス・アンサンブル・ワークショップの披露25分。
日が落ちて、境内いっぱいに広がった5名(コータフルサワ、首藤嘉臣、竹本有華、手島しおり、水川千春)が聴衆を音で包み、少しづつ中央に移動するところから開始。
半自動即興曲を数曲、サックスでリズムを叩き出す「far east」、「カゲ・バラード」という進行。
どれも一般公募による参加者の演奏と思えぬ見事な出来で、「who?」は痛快だったし、バラードでしっとりと幕を閉じました(3曲とも「祝子」収録曲)。


演奏後、思わぬ反応を多くいただいてビックリ。仕事を果たせました。
密かに願っていた salmosax ensemble を各地で展開するその第1弾でもあったのですが、何人かの方からそんな話もいただき、大友さんもそれを勧めてくれました。




2部は、大友良英の二十数名による(一般公募)即興オーケストラとかれのソロ。
最近、声に興味があるとかで、かれの映画音楽をギターで弾き語り、そして「ロンリーウーマン」をギターソロ、とか。
その自然さとともに、やはりタダモノではない響きを味わいました。




「アサミライブ」は成功しました。
主催者のみなさん、salmosax ensemble 参加のみなさん、大友さん、そしてもちろん、来ていただいたお客のみなさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。
打ち上げは朝4時近くまで続きました。


(注)アートフェスはまだ続きます。




ps. 帰宅すると岩井さんからかれの大友良英の映画「KIKOE」についてメールがあったのでお知らせします。ぼくもヒトコマ参加しています。大友さんとの縁を感じます。
http://www.kikoe-otomo.com/