salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 Nuit Bleue festival

翌7/5、トマスとクリスチャンと3人でフランスの Royal Saltworks へ列車で移動する。かれらとは前回も同ルートでジュネーヴに向かった。
詳しいルートは知らないが、更に国境を越えた Arc et Senans にある施設が目的地。どうも田舎の田園の中にあるけっこう広い屋敷を借り切って "Nuit Bleue festival 2010" は開かれるようだ。写真を見ても本当に広大で美しい所だ。
http://www.nuit-bleue.com/


フェスティバルは、7/10 の夜9時から翌朝の7時まで行われるが、そのために参加者は1週間そこに滞在する、贅沢な催しだ。滞在の意味が分かりかねるところもあるが、そのゆったり感は日本にはないのも事実。
部屋も食事も付いていて、リハーサル室もあり、時間もあり、、どうしよう。


説明文を読むと、単なるコンサートフェスではなく、即興や電気やアコースティックやあらゆる種類の音を使ったミュージシャンやグループや映画やラジオや音響機器などの音が夜通し溢れる、演奏や音楽や音を使ったアート(ないしはインスタレーション的な)フェスのようだ。
そして観客は椅子や芝生の上で音の中に身をおいて、聴いて、感じて、音の旅をするという、「世界を聴く新しい形」、ユートピアを経験する。
う〜ん、これは自分が出演しなくても行きたくなる内容だ。
1週間ゆったり過ごして、そんな一夜に参加できるとはなんて幸運なんだと、今書きながら感じてきた。


でも極東からはるばる欧州に演奏旅行する山内桂は、合間を惜しんでちょっと抜け出してリヨンで演奏するのだ。
リヨンは一度駅を降りたことがある。鉄道からバスに乗り換えるためだったのだけど、時間に余裕はないは、バス停が駅のどちら側かも分からず、楽器とスーツケースを抱えて走り回った苦く暑く楽しい思い出がある。
主催でベーシストの Guillaume Viltard をマイスペースで聴いたが、いい音だし気持ちのよい対応をしてくれた。会場は写真のギャラリーのようだ。
http://www.galerielereverbere.com/index.php