salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 沖縄芸大祭

今回のツアーは、大分〜三重〜沖縄 という離れた地域を結ぶ、台風をすり抜けるような行程だった。
13日ほどの間で、雨には2回オフ日にあっただけですんだ。


11/1 関空から那覇に到着。沖縄芸大の学生Oクンの出迎えを受ける。芸大祭に出演するのだ。
沖縄にはいつも夏に行っているので、11月の気候がよくわからない。台風一過のためか路上に落ち葉が多く、内地の晩秋を思わせて少し寂しい感じがした。それにけっこう涼しい。
芸大でOクンと打ち合わせをし、色々提案や意見質問をぶつける。
その後、学生たちはそれに応えてよく動き、11/3 当日を迎えた。そこで担当の3人全員に更にライティングを要請、時間間際までリハは続いた。
教室会場をほとんど真っ暗にすることに成功し、1曲目の「チクシ」は暗闇で。2曲目の即興は途中から徐々にぼくが撮った水の写真集を壁いっぱいにスライド照射し、3曲目の「salmo」はそのスライドショーと2人のライトによる、3人のかけあいというアナログな操作をこなしてくれた。
自分で見られないのが残念だが、うまくいった手応えはあった。
終演後、全身が震えて立ち上がれないひとりの女性客がいた。


打ち上げのギョーザはうまかった!


翌日はお馴染みグルーブで、サルモサックス・アンサンブルのワークショップ。
メンバーは去年も参加してくれた3人。仕事とかのからみであまり時間はとれなかったが、去年やっているので特に問題はなかった。
2009年以来8回目のワークショップ公演になる。
ここで用いられる「半自動即興」は、自分をニュートラルにするシステムでもあるのだが、人間難しいもので自我との間の綱渡りになりかねない。
かれらとは2回目なので距離感は近くなったし、これからも付き合いが続けばいいと願う。


対バンは企画者でもあるショウくんのビオンオーケストラ。若い6人が演奏というよりもパフォーマンスをするのだが、その危うさ的表現を、「現代」「前衛」などが稀薄なここ、沖縄でやってしまうのに感心した。