salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 三重県立美術館

三重県立美術館での演奏のために前日集合したのは、企画者の藤島寛氏、サウンドアーティストの鈴木昭男氏、美術館担当者2名。
広いエントランスホールも使えるとのこと。音がいいだろうことは見ただけで分かる。急遽そこでも演奏することにする。
鼎談会場の講堂もいい音がするのでびっくり。
気持ちの良い環境と関係者の対応が嬉しい。
夜は館長同席の中華料理、これもおいしかった。


10/30 演奏会当日、タイトルは「いきいきいき/breathing」。
関係者は台風接近に一喜一憂していたようだが、鈴木さんとぼくは全く意に介してなかった。
案の定、晴天とまではいかないが問題ない天気。
エントランスホールで、先ず鈴木氏が歩きながら小石を転がしたり石笛を吹くパフォーマンス。その笛は弥生時代の復元物らしく、運命的な出会いがあったらしい。
彼のふるまい、動き、からだから出る雰囲気がなにより素敵だ。こんな感じを見習わなければならない。
http://www.youtube.com/watch?v=Cmqd0bct_MM


続いてぼくの即興〜「hi,」 。
やはり心地よい響きだ。与えられた、その時その場所で最善の音を響かせることを命題にしているが、天井が高いと響きがいいのも確かなようだ。
谷川でもその深さが渓魚の成長に関わりがあるのと似ている気がする。
http://www.youtube.com/watch?v=jHwTT0J8L-g


講堂に移動して三者で鼎談。スライドを使用して藤島氏によって進行していく。
けっこう質問などもあって有意義な時間だった。
その合間に2人の共演。
ぼくはあまり演奏については書かない(書けない)。批評も書かない(書けない)。
重要なのは演奏内容より空気感だとも思っている。そしてこの日、良い空気感があったと感じている。


こんな素敵な時間を持てたことに感謝しているが、それは携わる人々全員の力によって成り立っている。




三度目の津だったが、初めて町並みを少し歩いた。さびれてはいたが、レトロな良さはあったし、食堂も良かった。