salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 アジア12・マンダレー〜サガイン

(3/11-12)
マンダレーに到着した夜、マリオネット(操り人形)観覧に出向いた。太鼓群をグルリ円形に置いてメロディ演奏するサインワインもあって興奮。でも公演自体、全体的にイマイチだったなあ。
2泊滞在した貴重な2日目の雨は夕方上がり、街を歩き回ったが疲れるだけで終わった感じ。


翌日(3/13)からが旅の核心。例のタクシードライバーに来てもらい、マンダレーヒル、サガインヒルをメインにざっと観光。
ただし今回は両ヒルのパゴダ群の中にある日本兵の慰霊碑に参ることも目的にしていた。
サガインヒルのひとつの頂きに日本兵を祀ったパゴダがあり、付属した建物の中に祭壇が見えるが鍵がかかっている。なんとかしようと、近くにいたカップルに話しかけると辛うじて英語が通じ、ジェスチャー混じりで鍵の事を頼んで関係者に開けてもらうことができ、線香とお数珠でお詣りを済ますことができた。


1年程前に初めてサガインを訪れ、タクシードライバーの助けで2012年に死んだ父が戦時中にいた所などを見つけたばかりか、父の部下で友人のコミヤテンを探し出して会うという奇蹟が起こった。その彼の家を訪問するのが今回最後の目的だ。
二度目の訪問でもあり、ここまで全てが淡々と進み、かれの家族とも笑顔の再会をした。コミヤテンは死んでいた。なぜか驚かなかった。
2015年12月にサガインを訪れて、何かの鍵を開けたのだ。帰国して結成準備中だったバンドの名前をサガインに決め、年を越えた1月9日に母、サガが死に、その4月にコミヤテンが死んでいた。一度で最後の邂逅のチャンスだった。



(ブログ / サガイン 2015.12月を参照してください。)
http://d.hatena.ne.jp/salmosax/touch/20151230