salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 sse 経過報告

先日の博多テトラ salmosax ensemble (sse) ワークショップ(ws) 公演で、その開始から1年たちました。
(5/3 に大分で semi-sse をしますが。)
サックス奏者に集まってもらうのはけっこう大変で、それにwsは参加者の都合上、土日しかできないので日程的にも難しい。
そしてなによりも内容がスタンダードなことではないのでなおさらです。主催者にも感謝しています。


wsを6回してきて思うのは、自分の音楽観を伝える必要性と難しさ。
メインの半自動即興 (semi-auto improvisation) システムには自分の音楽観がつまっていて、その上に結晶としてのシステムがあるわけです。
ニュートラルに演奏すれば成り立つ仕組みなのですが、現実にはシステムの背景にある音楽観を伝えなければ音楽にならなかったり、このシステムが必要とするのは基本的な奏法だと伝えるのが難しかったりします。押し付けて窮屈になっても困ります。
今までwsは練習に近い形で進行してきましたが、このように内容的にはまさにwsだなあと思います。


音を出さないことで「間」やリズムを作ること。
自分を出さないことで自分を出すこと、人を生かすこと。
感情で演奏しないこと。
理屈で演奏しないこと。
人や自分の音を聴くこと。
無音を聴くこと。
小さな音でも伝わること。
、、、


言い出すとどんどん複雑になりそう、、、でも基本、、。
もっと文章なり言葉を整理して人に伝わるようにしないといけません。
半日でwsして演奏会というパターンが多いので尚更です。
そんな簡単で基本的なことで表現される「音世界」を確信しています。
CD「朝見」の時が初めてのws公演でしたが、その時は演奏会に向けて何回かwsを開催したことや、当日の色んな要素がかみ合ってかなりのレベルだったと思います。





ws 公演6回の参加者(17名、延べ25名)へのお礼も兼ね、ワークショップ以前に行った sse 3公演も含めて、整理公表します(HPトップにも掲載済み)。


〈 2008年 〉
●7月27日/ AT HALL (大分市)
sse (アシスタント : 堀米千恵 br、竹本有華 as)

●8月10日/ ループライン (渋谷区)
sse (アシスタント : 堀米千恵 as、竹本有華 as)

●8月23日/ ギャラリーSOW (湯布院)
sse (アシスタント : 堀米千恵 br、竹本有華 as)


〈 2009年 〉
●5月16日(日)/ タワーナイト (別府タワー)
sse ws (手島しおり as、竹本有華 as、古澤幸太 as)

●5月24日/ 別府現代芸術フェスティバル2009 (朝見八幡神社)
sse ws (首藤ひろおみ as、竹本有華 as、手島しおり as、古澤幸太 as、水川千春 ts)

●7月1日/ シマダ輪店 (三重県津市)
sse ws (赤野芝人 as、天野公義 ts、鮫島麻子 as、野崎容平 br、平尾義之 ts)

●7月17日/ groove (沖縄県浦添市)
sse ws (田原幸浩 ts、二宮賢司 ts、村山みゆき as)


〈 2010年 〉
●3月14日/ 別府タワー4F(別府市
sse ws (竹本有華 as、古澤幸太 as、水川千春 ts、吉田主税 as)

●4月3日/ アートスペース「テトラ」(福岡市)
sse ws (渋谷大紀 as、中村勇治 ss、藤井雅和 as、水川千春 ts、吉田主税 as)
●5月3日/ AT HALL (大分市)  semi-sse 予定