salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 ツアー報告

19日間の日本半周ツアーから帰った。最初の方の公演は遠い昔の出来事に思える。いやいやそんなことではいけない。それに各地のみなさんには本当に感謝している。


ここですべてに触れる訳にいかないが、いくつか印象に残ったこと、、、


ここ数年お邪魔している三重の地元のミュージシャンたちに変化が見られる。口はばったいようだけど、そんなことを味わえることは嬉しい。
ピアノの岡野さんが仕掛けてくれた徳久さん三角さんとの共演は、東京深川の地に響いて新鮮だった。
水道橋に開店した「フタリCDショップ」は辿り着くのが大変だったが、とてもきれいだし、思った以上に広かった。鈴木さんにはここを拠点に増々がんばって欲しい。ここからリリースされた中村としまるさんとのCD「浴湯人」は、ギターの杉本拓さんによるイラストジャケットが斬新だ。別府でのライブ盤故? 熱い内容だけど、今のぼくに近いという評も。発売が東京ライブ当日に間に合わなかったが、金沢に送っていただき好評だった。
新潟はKさんをはじめ、受け皿がしっかりしている土地で、アートフェスも開催中だし、北日本で唯一ダンスカンパニーがある。昨年に続いて共演したダンサーの2人も変化していた。とにかく変化は楽しい。
金沢はこのところ作陶家の中嶋寿子さんのお世話になっているが、毎回さりげなく色んな人たちとつながった小さなフェスティバルが展開される。食べ物や香りの出店もにぎわう。
初の富山は「ガラスのピラミッド」では、なんとオーナーと渓流釣り談義で盛り上がってしまった。
ところで新潟の魚は美味しかったし、たまたま入ったラーメン屋のうまかったこと。また金沢の某食堂の味と内容、、絶品だった、、日本海強し。(でも冬の厳しさも垣間みた。)これから更にこの地方とつながっていきたい。
京都は、チェロの中川裕貴くんやアコーディオンの ryotaroさんとの絡みが順調に進行中。
そう、以前大分でお世話になった方の息子の中くんが大きくなっていて、神戸で対バンしたのにはびっくりしたなあ。


このツアーでは、個人的なテーマとして今年できた新曲の披露があった。というか、こんなの曲? 人に聴かせていいの? みたいな、、それは相変わらずなんだけど、自分的には更に変化して生まれてきたばかりの、それぞれに個性のある6曲を演奏してお客さんの反応を見、曲を育てる旅でもあった。それはもちろん自分の音楽の変化も意味している。
手応えはあったように思う。これから録音に取り組むつもり。


さて帰りのフェリーで船内ライブを30分。これがことのほか好評で、小さなエントランスホールから見上げると、2階3階にも多くの人が手すりに寄りかかっていたし、CDが2枚売れた! もちろん即興演奏ではない。