salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 日常とヤマメ

日常が続く。


今年2度目のヤマメ釣りに行くため、今週1週間は予定を入れないように前々から考えて、でも色々あって日数は段々せばめられ、しかも出発時間まで雑用に追いかけられて遅くなり、実質2日間の誕生日山行になった。


今年はゆったりいこうと決めた。それもあって、4月中旬から9月上旬までほとんど演奏会はない。暇だ。なのに営業稼業の宿命ですることは尽きない。いうところの貧乏暇なし。それにこの暑さが追い打ちをかけ、頭も身体も動きが鈍い。
山から竹を切り出して庭と2階ベランダに組んで夕顔を植えた。中々に気持ちは豊かになるものだが、その効用は大きくはなかった。
それに物忘れが進み難聴気味の両親、それに姉との4人の生活はそれなりに大変ではある。
そんな中、映画制作において「水の精」のモデルが欲しくなった。でもそれって限りなくナンパに近い行為が必要になる。そんなことができればこの人生苦労しない。それで回りの何人かに聞いたり、大学1校に偵察に行き、2校には正式に募集を掲示板に貼ってもらったりした。
毎度頭を悩ますヨーロッパ航空券も、頭から煙が出る程度で済んだ。やっと行きと帰りの日を決め、欧州の航空会社から初めてアジアのT航空会社に変えた。あまりにも違う料金のため、長時間の乗り継ぎ時間も耐えることにした。
9月以降は、このヨーロッパツアーや日本半周ツアーなどで忙しくなるだろう。そのための出演交渉だが、これも時々頭から煙が出る。火はあまり出ない。


地震原発の被災者の方々から見れば、なんと幸せな日常(リアルな日常には触れてないけど)かと思われるだろう。
これら、ほとんど演奏行為と関係のない、時に退屈なことごとは、ぼくの乗り越えるべき課題や試練なのだろう。
こんな文章を書くこと自体、いらついているのかもしれない。東北との、動いている時代との、自分の願望との隔たりに、そして自分の怠惰に。


運動不足で全身きしみながらの釣りでは、過去最高の34cmを釣り上げた。正確には誕生日の前日だったけど、神様の誕生祝いだと勝手に思うことにした。