salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 アジア5・サイゴン(公演)

2/24、フエから飛行機でサイゴンに飛び市内バスを降りたまではいいが、近いはずのホテルに辿り着かず、暑い中フル装備で1時間以上歩き回った。
人に道を尋ねてもみんな違う方向を教えるし、人もバイクも車も譲ることを知らないし、歩道は完全に歩く場所ではないし、たまに空間があってもデコボコでスーツケースは転がらない。どころか、その車輪も壊れた。
この疲労に身体は壊れ、後日アゴのトラブルを招くことになった。
やっとホテルに着いたのが18時15分。当夜のコンサート開演は19時。タクシーに飛び乗り、主催者から心配の電話がかかり、会場のサロン・サイゴン到着。


会場はフランス風二階建の建築で素晴らしく、公営のようだが私邸を利用しての個人経営。現代美術やそんな音楽を提供していて、まだオープン2カ月。オーナーは素敵なお金の遣い方をしていると感心した。ベトナム女性のキュレーターも素敵で、フランスの生まれ育ち。パリの芸大出で、フランス語、英語、ベトナム語を話すアーティストだった。
この日の共演者は、Dirk Johan Stromberg、Do Kien Cuong。そして Olivier Schreuder は、ぼくのアムステルダムの友人ネッドが作曲の先生とのことで、世界は狭い。


サックスソロのあと、他のソロやかれらとの共演が続き、内容も会場もヨーロッパにいるようだった。
世界中、どこに行っても欧米人が闊歩している状況に、今日の世界のありようや歴史を思い、少し苦い感情にとらわれることが多いのだが、ミュージシャン達に違和感はない。自分の音楽がこの地で迎えられるのかという不安感があり、似た匂いの連中のいる空間に安堵感を覚えるのだった。


バタバタだったサイゴンの初ライブは無事終演。その後ひとりナイトマーケットを散策して、やっと本日初めての食事にありついた。
就寝中、今までなかったことだが何度も足がつって困った。イタイ! 相当身体が痛めつけられているようだ。


で翌日はゆっくり休養、 そして翌々日、、、