salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 台湾5(台南)

6/19 タクシーでまた遠く離れた台東駅へ。どうして駅を移転しなければならなかったのか、と考えてしまう。
プラットホームで手を振るおじさんがいた。最初は気がつかなかったけど、昨夜のサックス吹きの父親で一緒に写真に写ったのだった。スーツケースを運んでくれたりメール交換をしたり、日本人のぼくはチョット照れくさかった。
自然豊かな海、山、川を眺めながら列車は進む。でも川だけはやはり日本がいいなあ、と呟く。


高雄駅に着いて、トラムとタクシーを使って日本人の治療院に寄って、再び高雄駅に戻って Fangyi と再会。2人で台南への列車に乗り込む。両市はそんなに離れてなく、普通電車で1時間ほどで着いてしまう。
きょうの会場は「能盛興工廠」といい、街中の工場跡に若者たちが集って音楽やアートを展開している。宿泊所も備えている。でもエアコンはなく暑い。
ここに滞在している日本人ベーシストのジュン・アシカリと、詩のパフォーマー Li-Ping と合流。
彼女はフランスと台湾を往き来していて、シャリフやドネダなどぼくと共通の友人も多かった。国籍は台湾だけど表現はヨーロッパ的だった。
ジュンとは音楽以外のことも話したけれど、基本的に同じ方向を見ているように感じた。
当夜は、それに Fangyi を加えた4人でライブ。4人いることと2人が肉声を発することで、さすがに濃密な音と時間だった。


終演後は、そこで作っている食事を供された。集団で反自炊生活を営んでいるようで、学生のインターンみたいなのや、旅人やアーティストたちとくつろいだ。
台南はアートが盛んだと聞いていた。今回は出歩くことがなかったので、どんな施設やスペースがあるのか分からなかったが、ここ自体がそのひとつには違いなかった。

翌日は高雄に行き、3日後にはまたここで上映会をしてもらう。
でも何度もいうが、特に寝床は暑く、強力扇風機をもろ浴びしないようにして就寝した。