salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 台湾1(台北)

6/12 台湾出発前夜、博多のgigiでソロ演奏。倉地さんたちも参加してくれて盛り上がった上、珍しい人たちなど10人位が個人的に会いにきてくれて嬉しい。幸先いいな。


6/13 福岡空港から台北へ。ついに初台湾! 
指示されたバスに乗って台北市内へ移動し宿泊地に移動。毎度の行動である。楽器2本にショルダーバッグを袈裟懸けにしスーツケースを引きずるスタイル。その以前はザックにスキーとサブザックなどを肩にかけて山と街とを移動していたから、似たようなことを40年近くしている。
登山の時も目的地に着いてバスなどから降ろされる時、放り出される感じを受けたものだ。軽い困惑を感ずるのが常だった。それは演奏ツアーも同じ。
人に道を訊きながら辿っていったのだけど、台湾人が優しいのは本当だった。


お世話になる A女史はバーSapphoを経営する人で、ツアー最後にそこで演奏することになっているが、気を遣ったのか、彼女は第2の故郷サンフランシスコに行くらしく、翌日に新竹市に行くぼくは、会ってすぐお別れとなる。
その後再び台北に戻るのだけど、引き続き泊まれるように算段してくれていた。留守の家に他人を泊めるなど日本では考えられないが、欧米でもそうだったことを考えると、やはり日本が違うというか、親日国台湾は日本的部分もありながら実は大陸風でもあって欧米的でもあったということか。家もレストランもあらゆる建物の造りは大きく、天井も高く空間も広かった。


彼女に連れられて会場の Art Reading Cafe/雅痞書店へ。
http://www.特色書店.tw/2015/05/2015613.html
こちらではお店や個人の名前に漢字とアルファベット表記があり、更に英語名もあったりするのでややこしい。漢字も知らない文字やパソコンが受け付けない文字があったり、アルファベット表記も独特で発音が難しく、同じ音に7種類の発音がある中国語だという。その上中国語と台湾語は違うとも。だから名前を覚えるのに苦労する。
会場でピアニストの Shih-Yang と会う。かれはなにかと親切で、台湾の他都市の人の紹介をしてくれたり、この台北での最初と最後のコンサートも世話してくれた。クラシック出身の奏者で様々な表現に通じているが、その人柄同様にいい意味で音に重さは感じなかった。
もう1人の共演する詩人 Dawang は日本文学愛好者のようで、この日、寺山修司などの詩や文章を片言の日本語で朗読したり、ハーディガーディを弾いたりした。そして3人でソロやデュオやトリオを楽しんだ。
ぼくが作っていった水の写真のスライドショーDVDの同時上映も効果的で好評だったようだ。
驚いたのは本屋も併設する広くておしゃれなレストランに、多くのお客さんがいたことだ。50人近くいたのではないか。このお店のこれまでの積み重ねが想像されるし、台湾の文化度や好奇心も好もしく感じた。
https://www.facebook.com/ArtReadingCafe?fref=ts