salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 鹿児島ツアー 3

打ち上げの席にいたユニークな夫妻(みんなそうだけど)の鹿屋の家、アメタ食堂に行くことにした。かれらはミュージシャンでもある。松本氏も急遽同行して宿泊することに。
みんなで静まった川沿いの吾平山上陵(あいらさんりょう/鵜草葺不合命と玉依姫の御陵)に参拝。
夜はここに書けないような色んなことを話し、また夜の街も楽しんだ。みんなの共通の願いは世界が変わるのを見たい、で一致。
深夜、ピアノやウクレレに乗せて歌う彼女の曲にサックスで共演。彼女の感覚、重なる部分がけっこうあるなあ。


翌日帰途へ。といっても真逆方向に大隅半島雄川の滝経由、九州最南端佐多岬、佐多神社へ。
どちらも歩きが多くて時間を費やし、それ以上他所を訪れるのは諦め初めての鵜戸神宮(吾平山上陵の御霊がお祀りされている)に移動して車中泊
今回ここまで訪れた所は桜島以外初めての所ばかりだ。


最終日、朝。目が覚めて顔を洗って神宮に向かうと門が閉まっている。そのまま近づいていくとガチャガチャ音がして門が開き、着替えの済んでいない巫女さんが挨拶してくれた。
平日でもありだれもいない。太平洋の荒波が打ち寄せ砕けるダイナミックな海辺の神宮をただひとり、ゆっくり参拝。
帰りかけると吾平山上陵と波切神社の看板を発見。雨が激しくなってきたが、ままよと鹿屋市と同名の吾平吾平山上陵に登り、崖下の波切神社へ下り、傘もなしで1時間以上かかって車に戻った。


そのあと海を撮影しようとして車のドアを思い切り閉めた。瞬間、激痛とともに右手薬指が閉められて隙間のないはずの所に挟まっているのを目撃。左手でドアを開けるまでわずか1、2秒の間に、何十ものことを考えていた。
日南市に戻って病院に駆けつけたが1時間半待たされる。
自分で気を当て続けた効果もあろうが、不思議なことにその間に痛みは和らいでいき、幸い骨も筋も神経も損傷はなく、七針縫うもその後ほとんど痛まないでいるのだ。
数多くの神社や神聖な場所を訪れた結果がこれか、と最初は思ってしまったものの、これは大難が小難になったか、あるいは強烈なエネルギーを帯びたが故のショート的現象だったのか。現に帰宅してパソコンを開いたが、壊れて起動しなかった。
そして事故から3日目に予定されていたコンサートも、シビレは少しあるものの問題なく演奏できた。


これっておかしくない? 不思議過ぎて楽しくて嬉しい。
世界が動いているのを感じる。南九州は濃かった。


(おわり)