salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 バグダード国際映画祭

この暑い夏を大分でダラダラと過ごし、9月に入ってそろそろ行動を開始しないとマズイなあと、少々焦りを感じていたところに朗報が飛び込んできた。
バグダード国際映画祭からメールが来て、「ホフネン」が短編ドラマ部門(the official competition of the short drama films)に入選したとのこと。
映画祭は10月6〜10日催され、それによって賞が決まるのかな。


http://www.baghdadfilmfest.com/pages/SELECTIONS


初映画「ホフネン」は、ハンガリーの国際映画祭に入選したものの、実はその後、この映画が今の世の中で評価されて受賞することは難しいということに、今更ながら気づいた。なぜなら、そのメッセージは今の世界の価値観をやんわりとだけど否定しているのだから。だからこそこの映画が生まれたのだろうとも思っている。
あらゆることがらの判断が経済的価値観に左右されている。人生も政治も戦争も歴史も宗教も遊びもスポーツもアートも音楽も。
だから、この通知は嬉しかった。考えてみるとハンガリーもアジア的国家だし、アジアの国イラクは前述した価値観による犠牲者とも言えるだろう。なにか、合理主義効率主義に対する共通する美学があるような気もする。
また、バグダードの厳しいと思われる環境の中で国際映画祭を開催していることに、敬意を表したい。


(後日談)
バグダードにはDVDを送っていたのでブルーレイを送ろうとしていて、なんとパソコンの中の元になる「ホフネン」が壊れてしまった。
結局修復は不可能で、再編集で作り直すしか手がなく、かなりの時間と労力を要する。
CD作りでもなんでもそうだけど、作品作りに終わりはない。締め切りなどの外部的要因がないと終わるのは難しいものだ。「ホフネン」も完成後ずっと編集を続けていて、全体の音量バランスもまだ調整したかった。
これはだから、「ホフネン」を終えて次の作品にかかれ、ということだったのかもしれない。
幸いブルーレイディスクの作製はできる。
あとは営業、、上映の、、これが一番難儀かもしれない、、。



「ホフネン」撮影風景
http://www.youtube.com/watch?v=G9JCbynAan8&feature=youtu.be

「ホフネン」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=75gPOQzvGl8