salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 入 院

このところ暇だったその意味はこんなことにもあったのかもしれない。
父が11日土曜に救急車で入院したのだ。95歳の高齢でこれまで何度も危機を乗り越えてきたのだけれど、ついに入院事態になってしまった。
それ以来すべて休止状態で、日中は病院にいて本を読んだり映像のチェックをしながら、父に気を入れたり世話して過ごしている。そうして1週間も過ぎたがまだ退院が見えない。ぼくがいなければ、年老いた母や姉だけでは対処が大変だったろう。演奏会やツアーがなくてよかった。


恥ずかしながら父の年金に頼って音楽生活は成り立っており、それは脱サラ時から当てにしていたわけではないが、諸事情によってそうなってしまっている。最悪の事態、その活動の継続も危ぶまれる。
なのに今の気分はそう悪くもない。病院での時間も楽しんでいるし、父とこうしていることも意味があるのだろう。
いつも言ってきた、「今できることすべきことを淡々とする」に尽きる。自分の都合でどうありたいと描く形に囚われるのではなく、今に対応して生きることが大事だし、そのためには自分の軸を失わないこと。そうすることで運命も開けるような気がする。


確定申告や録音などの作業もあるし、いつまでもこのままでいいわけではないが、不思議なことにこの間、だれからも用事の連絡が入らないし、あった用事も向こうの都合でキャンセルされた。