salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 ベザンソン

ベザンソンには本当に多くのアーティストやミュージシャンがいて、セバスチャンは色々な人に紹介してくれる。街の規模の比較は難しいが、地方都市大分などと似たり寄ったりだろうか。
オフの昨日は、昨年も会った色々なコンサートやフェスを企画するサックス吹きとお茶を楽しんだあと、3人でセッションをした。散歩中に会ってお茶をした人は詩人だったし、きょう一緒にやる予定だったミュージシャンはアートフェスも手がけるし、アートの本を出版したりしている。夜食事に呼ばれて行った所の人もアーティストで、世界中のエクシビジョンを駆け回っている。
ずっと以前はこの街も普通だったが、毎年毎年催しを続けて今日のようになった、とのことだ。


今夜は小さな個人のアトリエでのコンサートだったけど、心配をよそに20名を超える人が集まった。めったに顔を出さないフェスの主催者やアーティストなど、濃い人々でもあった。そういう意味でも催しは成功だった。
演奏会はセバスチャン(チェロ)とのソロとデュオ。かれはまた同時にアーティストで、会場はかれの作業場なのだ。だから夕方からのかれの仕事は大掃除だった。
演奏後人々は飲食や会話を楽しんで、来年の再会を約して帰っていった。
こうして人々や街や国とつながっていく。脱サラしてもうすぐ9年。


今年のヨーロッパツアーで特に強く思うのは、人々が本当に親切で、助けてくれることだ。今までも助けられてここまで来たのだけど。ひょっとすると敬老精神で接してくれるようになったのか、、、!
ハンガリーのキャンセルの件は残念で実際困ったのだけど、それに対しても直接だったりメールだったりフェイスブックだったりでいくつかの申し出をいただいた。
考慮の末 9/29 - 10/1 はマルセイユに滞在することにした。なかなかにエキサイティングな街のようだ。疲れの溜まった身体で荷物を持って遠くに行くのも、寒い所に行くのも、お金がかかるのも辛い。もう演奏会をブッキングする時間もなかったし、できても人は集まらなかっただろう。
10/2 のパリ宿泊もなんとかなりそうだ。最後の演奏を済ませて、翌 10/3 日本に向けて発つ。