salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 SSE 海外初公演

地方都市で生活していると、そのためもあって活動はソロが中心になり、グループを組む機会は少ない。まして、プロミュージシャンと組むことは難しい。


この2、3年、サルモサックス・アンサンブル(SSE)の活動をぼちぼち続けているが、ついに海外(デンマーク)での公演が実現した。メンバーはヨース、アナス、イエペのプロミュージシャン3人。
このアンサンブルの重要かつ主要な「半自動即興」システムの曲解説は事前に送っていたし、そもそもだれでもできうるようなシステムでもある。ではあるけど、ぼくのへたな英語でよくそのシステムとその「心」を理解してくれたし、おかげで練習はスムーズに進行した。
正直、外国人相手に自分がリーダーで自分のシステムや曲をやってもらうことも、その練習も、初めてのことで不安があった。


結論から言うと、練習やレコーディング、本番とやっていく内に自信ができた。それに何もかれらと対決するわけではないし、楽しくやっていくことに重点を置くことで、少し問題点はあっても、少なくともお客さん達が喜ぶレベルの演奏はできた。また巨体のかれらによるサウンドのパワーは強味だった。
レコーディングのさなか、強力にバンバン音を出していて、リードの先端中央部の数ミリがまさに吹き飛んだ。こんな経験は初めてのことでびっくりしたが、それくらいの圧力がかかっていたのだろう。


今回の色々な経験のおかげで、国、プロ、アマ、その他個人の違いなどによる、夫々の長所や短所などが少し見えた気がする。


オーフス、コペンハーゲンの2回の公演は終了した。次回、再びかれらとの演奏会があることを望む。
これでアンサンブルは終わっていつものソロ演奏に戻り、1日おいてスウェーデンのマルメに向かう。