salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 本籍地

東京ツアーから帰ったと思ったら、風邪ひいたりなんかで今度は関西名古屋ツアーに出かけ、ミュージシャンが一番儲かる(らしい)12月に、今年も演奏は少ない。大きなツアーの後はたいていこんなだ。しばらく音楽作業に専念しよう。


でも、今回のツアーはいつもにも増していい反応をもらったし、正味11日間に8つの演奏で日程的にも充実しており、滋賀のNさんをはじめ多くの人に助けられ、とっても気分が良かった。
ミュージシャン冥利、、というものだ。
居酒屋、教会(スミス記念堂)、ブックカフェ、洋館など、普通でない場所での演奏も多かった。




ところでぼくの本籍地は愛知県になっているが、生まれたわけでもなく、住んだこともない。
うちのお寺もあり、今回は生まれて2度目の墓参をした次第。
そして出発前に突然湧いた疑問、、、本籍地は誰の家? どうなっているの?
名古屋の交番や警察署に聞いたが、本籍地の大府市に行けという。
JRで大府駅に着き、交番で尋ねるが分からず市役所に行く。住民課でも分からず戸籍関係の課でやっと推定でき、100円周遊バスで現地に。そこらには遠い親戚の家々が数軒。そういえば聞いたことのある名前だった。


先祖は名古屋で武士だったが、明治に没落しその親戚の家に身を寄せたらしい。その後朝鮮に渡ったが本籍はそこに残した。そして戦中戦後の引き上げで名古屋に戻らず別府に辿り着いた。
そこでぼくは生まれ、その後我が家は転々としながらも名古屋に帰ることはなく、当主の父は本籍を変えることもしなかった。