salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 「祝子」(houri) 解説〜4

( 曲解説続き )


13. improvisation / 即興 
これは即興演奏で、唯一曲ではないけれど、アンサンブルのひとつの可能性としてやってみた。自分だったら山内桂とどう共演するだろう、という好奇心もあった。もちろん、テイクワンで終了。
( as,as )




14. blue kahkah / ブルーなカアカア 
ぼくは小さい頃カアカアと呼ばれていた。内気だったので少年期からブルーな経験をしていたが、ここでは青年期のそれを対象にしている。
( '88 11/15. as, as, as, br ) 4/4拍子




15. furufuru / フルフル 
先述ニセコアンヌプリ敗退のあと、帰りに札幌で手稲山の山頂を踏んで滑った。旅としてはなかなかに満足だった。飛行機のシートに着くと安堵感やら心地よい疲れやらで夢うつつになった。フワーと離陸する時、最初のフレーズが生まれた。アイヌユーカラに出てくるシマフクロウになっていた。金や銀のしずくを「フルフル」とふりまきながら飛ぶシマフクロウに。
( '98 1/2. as, as, br ) 4/4拍子




16. salmo / サルモ 
雨の夜、珍しく練習に出かけた。近くの公園で外に出られず車の中で sn を手にとった。その時最初に無意識に一息吹いて出た音を、なぜか曲にしようと思った。こんなのが曲なのか、人前でやってよいのか、と思いながらも「salmo」と名付けてやり続けた。salmosax のテーマソングを与えられた気がする。「レドシラソ」と「ドシラソ」を繰り返す。しかし5個と4個の音塊なので、すでに不規則性が内包されている。その叙情性のないフレーズを感情込めず、「音」に集中して演奏するとドラマが生まれる。
( '03 3月. sn, sn )




17. kage ballad / カゲ バラード 
既出 04.「カゲ」のバラード版。大切な曲。
( '96 4/12. as, as, as, br ) 4/4拍子




18. houri / ホウリ 
当アルバムのタイトル曲で、導入曲としての 01.「ホウリ」を少し展開させたがまだ終焉ではない、それはまだ続く、、。
( '07 9/18. as, as, sn, br ) 4/4拍子




( )内は作曲年月日と楽器編成 : sn/ソプラニーノ、c-ss/C調ソプラノ、as/アルト、br/バリトン



(曲解説終わり。 続く)