salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 楽器機内持込み

2009年12月1日に突如始まった国内航空会社の機内持ち込み手荷物の規制。
55cm以内 × 40cm以内 × 25cm以内、3辺の和 115cm以内、というものだが、ちょうどこのボーダーラインにアルトサックスがあたる。
他にはバイオリンや大型クラリネット、いくつかの金管楽器などが該当するだろう。


一般の人には分かりにくいだろうが、こんな精密機械みたいなものを貨物室に入れるなんて考えられないことで、赤ちゃんを見ず知らずの人に預けるみたいなもの。
預けたら最後、なんらかの害を被ることはほぼ確実で、海外で1度そんな苦い経験もある。
そもそも音楽家という人たちは、一部の例外を除いて貧乏なのであり、こんなとばっちりみたいなことで余分に出費するなんてできない。
こんなことをすれば、ますます飛行機離れが加速しかねないのに。


スーツケースを買い替えて中に入れられないかと考えたり、情報を探したりしていたが妙案はなく、投書を何度か試みたが会社側のウェブシステム上うまくいかず、今後東京以遠もバスや船を使おうかと考えたりしていた。
きょう、黙っていてもしかたないと航空会社に電話をした。応対としては上述の数字を言われるしかないことは分かっていたが、ニュアンスだけでも知りたかったし、声を上げることは大事だ。


そして少し前進的な会話をすることができた。
1. 現在楽器等を格納する箱を開発中。完成すれば無料とのこと。
2. 手荷物の3辺の和がせめて115cmに収まれば、、、と言われた。
これは必ずしも公に言える内容ではないし、現場に左右されるものの、、、。
ぼくのフライトケースはサックスの形状に合わせた形で、65cm、25cm、25cm、と「65cm」がオーバーしているのだが、合計はちょうど115cm!
クリアできそうではないか!?
3. ぼくの考えをぶつけてみた。つまり、カウンターでケースから楽器を取り出し、中身だけ持ち込んでもいいのではないか。それに対し会社側はそれを拒否できないとのこと。預ける荷物は3個まで可なのでケースだけを預ければいい。


結論は、まずサイズ的に持ち込みができそうなこと。またもしそれができない場合、楽器本体をビニールか何かで包んで持ち込めばいいのだ。
最後に残る問題のソプラニーノサックスは、そもそもサイズが小さいのでショルダーバッグにねじ込むか、ヒモで縛り付ければ良さそうな気がする。もしだめなら、2本の本体を一緒に包んで持ち込めばいい、もちろん丁寧に。


実際に実行するまで不安は残るものの、これでやっと悩みが解決しそうだ。
日本中にこのことで困っている人は多いと思うので、以上参考に紹介しました。